ファッショニスタ、小木”Poggy”基史(ユナイテッドアローズ&サンズ)着こなし術


小木”Poggy”基史


ユナイテッドアローズ&サンズ ディレクター兼バイヤー/ユナイテッドアローズ 原宿本店 メンズ館 ディレクター

1997年ユナイテッドアローズに入社後、販売スタッフ、プレスを務めた後、2006年にリカー、ウーマン&ティアーズをオープン。日本のファッションシーンに新風を吹き込む。その後、2010年からはユナイテッドアローズ&サンズのディレクター/バイヤーを務め、さまざまな新しくて面白い展開に取り組む。

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「サルトリア ストリートスタイル」

スーツのインナーに、10代の子が好きそうなHUFのベースボールシャツ着て、ハットかぶって、スニーカー履いてというスタイルがPoggy氏のスタイルだ。クラシックなアイテムとストリートのアイテムをミックスさせるという、通常のセンスでは難しい合わせを洋服に人生を捧げてきた、Poggy氏だからこそ簡単にやってのける。彼を思い浮かべると大体のスタイルも思い浮かぶ。それが個性であり、新しい”スタイル”を作り出せた所以だろう。

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着こなしNo.1「スーツスタイル」


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遊びが利いた着こなしが特徴的な彼だが、基本のルールをしっかりと理解しているからこそ遊びの利いた着こなしが抜群に格好良くコーディネートする事ができているのだ。グレーチェックの3ピースをモノトーンでコーディネートしクリーンな印象でコーディネートしている。色味の濃淡をつける事でコーディネートが一層気の利いた着こなしに仕上がっている。そして小物を黒で統一させている事で全体が引き締まり、コーディネートが綺麗にまとまっている。バッグに貼られた「Supreme」のステッカーが刺し色としても、遊びとしてもさりげなくて素晴らしい。

 

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PITTIUOMOでの彼の着こなし。イギリスのビスポークスーツをシックにコーディネートしている。彼がスーツを着こなす上で重要視している点は抜群にうまい「小物使い」だろう。ハットに3ピースでまとめてしまうと、いやでも重厚感のある装いになってしまうがジャケットのラペルやウエストコートにつけているアクセサリーがうまくこの装いの逃げ道になり、コーディネートが綺麗にまとまっている。又、クラッチバッグがグレーという点も、重厚間感が和らぎ上品なコーディネートに昇華させている。

 


 

着こなしNo.2「ドレスカジュアルスタイル」


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ドレスカジュアルスタイルも彼の着こなしの素晴らしい一片を垣間見ることが出来る。ネイビーの2ピースに対して相性の良いブラウンのスラックスでコーディネート。イタリアでも愛されている、アズーロエマローネ。ですが、コーディネートは彼らしくタブカラーシャツ等一癖あるアイテムで合わせることで近年流行でもある「クラシック」を意識した着こなしに。mcmのトートバッグを取り入れることで「サルトリアストリートスタイル」もうまく表現している。

 

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こんなにもプリティなジャケットを着こなせる人物もなかなかいないでしょう(笑)一見すると派手なジャケット着ていて奇抜なファッションだと思ってしまいますが、パンツやネクタイ、クラッチバッグまで黒で統一させることで喧嘩しないようにコーディネートしている。可愛らしさと男らしさを掛け合わせることで良い意味でギャップを生み出し調和するという事を彼は教えてくれた。是非参考にしたい。

 


着こなしNo.3「サルトリアストリートスタイル」


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これぞ彼の真骨頂である「サルトリアストリートスタイル」重厚感のあるイギリスの生地で仕立てられたスーツにベースボールシャツにハット。一見するとアンマッチな組み合わせもシューズのVANSでベースボールシャツの“青”を拾っていたり、ベースボールシャツの下から少しのぞかせている“黒”のインナーで全体を引き締めていたりと小技が効いていることで抜群に格好良いスタイルへと昇華させている。

 

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BULLSのバスケットボールタンクトップを中心に暖色系でうまくまとめられたコーディネート。ハット、インナー、スニーカーを白で統一させることでクリーンな印象をつけ、スポーツ感を意識したコーディネートにしている。先程のコーディネートに比べるとハットや、色味がカジュアルな印象が強い為にパッチポケットのコットンスーツで合わせることで全体の調和がとれる。

 


着こなしNo.4「カジュアルスタイル」


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鮮やかな色彩のジャケット。先ほどの柄物ジャケットのコーディネートでもそうだが、派手なジャケットはモノトーンでコーディネートすることで全体を綺麗にまとめることが出来る。レイヤードされているインナーとデニムの色味の濃淡を変えていることで黒×黒でコーディネートしても重くなりすぎないように工夫されている。

 

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ジャケットスタイルに“ハイテクスニーカー”を取り入れることは難しいといわれるなか彼はいとも簡単にコーディネートに馴染ませている。ポイントしては、色味を抑えること。全体をブルートーンでまとめ上げることでスニーカーが悪目立ちしないように配慮されている。ハットを取り入れることで抜け感が出すぎないようにしている点もポイントになっている。

 


着こなしNo.5「巧みな小物使い」


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彼の着こなしを語る上で絶対に外せないのは“ハット”。それほど彼が愛しているアイテムでもあり、コーディネートに欠かせないアイテムになっている。ハットというアイテムは不思議なもので、被り続けているものほど似合うものだ。被り続けることでどの角度がカッコイイのかつばの角度はここ、コーディネートとのバランス。そんなことが頭に浮かんでくる。そして顔やスタイルに馴染んでくる。そんな、境地に私も辿り着いてみたい。

 

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こんな変則的なVゾーンを見たことはあるだろうか?柄、柄、柄と一見するとうるさいように見えてしまうところだが、彼は仕掛けを施し上品なコーディネートに昇華させた。まずは、柄のパターンを変えている事。チェックに対して変則的ではあるがストライプのネクタイ。そしてチーフは水玉の柄を。同じ系統の柄を使用していないのだ。これはVゾーンを構成する上で最も重要な考え方といってもいいだろう。

 


最後に・・・


彼の着こなしを細かく見ていくと適当にコーディネートされているわけでなく、緻密に計算された完璧なコーディネートなんだと気付かされる。ファッションだけではなく他の事でもそうだが“ベーシック”を理解することでようやく“遊び”や“崩し”をうまく取り入れる事が出来るのだろう。彼はインタビューでこう語っている。

かつて「リカー、ウーマン&ティアーズ」を始めたときは、ラフ・シモンズとシュプリームを合わせてる人なんかいなかった中でモードとストリートのミックスを提案して、今では当たり前のスタイルになったように、今度はロロ・ピアーナとKITHを合わせるようなトラッドとストリートをミックスさせる人たちを増やしていくのが目標です。

2017年にリニューアルオープンしたユナイテッドアローズ原宿本店。さらなる真価を垣間見ることが出来る。今後も新しい挑戦をし続ける小木”Poggy”基史をRENATAは追い続けていきたい。

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