Gabriele Pasini(ガブリエレ・パシーニ)とは…
“モデナの怪人の異名”を持つGabriele氏はイタリア「Ravenna(ラベンナ)」で生まれ、若くしてナポリのマエストロと呼ばれる職人の元サルトリアーレのテクニックを学びました。中でも、Cesare Attolini(チェザレ・アットリーニ)からは、「不完全さが、スーツ、ジャケットに生命を与える」ということを学び、自らのスタイルを徐々に画一していきました。2013年からは自身の名前をブランド名にした“Gabriele Pasini”を立ち上げ、世界中のバイヤー、ジャーナリストから注目の的に。この“Gabriele Pasini”を立ち上げる前は、Magyars(マージャーズ)やRevival(リバイバル)、Argeade(アルジアーデ)、UZES(ウーゼス)、ALBERTO PAGLIA(アルベルト パリア)など様々なブランドを通して、デザイナー活動をしていました。
唯一無二の3ピーススーツスタイル
3ピーススーツと言えば、GabrielePasini!この3ピーススーツのダブルのショールカラージレを日本で流行らせたのも、Gabrieleといっても過言ではありません。トレードマークでもあるダブルのショールカラーは共地ではないジャケットやパンツに合わせて3ピース風に着こなすことで、オリジナルティを出しています。にしても、上の写真はシャツを含めて全て違う柄を合わせていますが、不思議とコーディネートが纏まって、格好良く見えるのは彼のキャラクターでもありますが、ベースの色を合わせつつ、柄の大きさを変えたり、アクセントで差し色を使っているからでしょう。
深めのVネックカットソーで色気をプラス!!
一見ドレススタイルには合わないと思いがちな、深めのVネックカットソー。これだけ深いVネックを合わせていながら、いやらしさを感じないのは、中にジレを挟んでいるかでしょう。彼の場合はジレに隠れるか隠れないぐらい深めのカットソーを合わせていますが、ジレを挟むことで露出度をカバーし、バランスを取っています。カットソーを合わせていても、タックインすることによって、カジュアルさの中にキチンと感が生まれ、尚且つジレが効果的になります。
柄シャツが好き!!
ここまで、ドレススタイルに派手な柄シャツを見事にコーディネートできている人を見たことがありません。一枚で存在感を見せて、柄シャツを主張するのも良いですが、ガブリエレ氏のように、ジレやジャケットに合わせて柄の見せる分量を減らすことで、バランスを取るのも良いですね。アクが強いシャツだからこそ、上にジレやジャケット、ブルゾンを羽織るのもオススメです。また、シャツの片方の裾を出して、こなれ感を演出しているテクニックも忘れてはいけません。
小物使いに注目!!
幼少期の頃から、父親の指輪やクロスのネックレスを借りて着けていたというほど、アクセサリー好きのガブリエレ氏。この他の人には真似の出来ないスタイルこそがガブリエレ氏の真骨頂とも言えるでしょう。下の写真では大判のストールをシンプルに垂らすだけですが、顔の周りにボリュームを持たせることで、小顔に見せる効果も発揮しています。また、ガブリエレ氏はヴィンテージ物もコレクションとして集めており、エルメスのブレスレットをつけているのを見かけます。このように、アクセサリーに加えて、帽子やストール、サングラスなどといった小物使いにも注目です。
最後に…
今はイタリアのみならず、日本を含むアジアでも認知されてファッション業界でも常に注目の的の存在。一度袖を通すと、依存症になってしまう程、中毒性があるGabrielePasiniは熱烈なマニアックなファンを抱えていることでも知られています。人と同じコーディネートをしたくない人などは、是非参考にしてみてはいかがでしょうか。
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ファッションブランド「Gabriele Pasini」の歴史や特徴とは?