ファッショニスタ“鴨志田康人”(ユナイテッドアローズ)着こなし術


ユナイテッドアローズ/鴨志田康人(CAMOSHITA YASUTO)


1957年生まれ。多摩美術大学卒業後、株式会社ビームスに入社。販売、メンズクロージングの企画、バイイングを経験。1989年に退社し、ユナイテッドアローズの創業に参画する。2007年には自身のブランド「Camoshita」を立ち上げた。現在、クリエイティヴディレクターとして、ユナイテッドアローズのバイイングから商品企画、店舗内装監修まで幅広い役割を担っている。

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日本人離れしたスーツの着こなし


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鴨志田氏の恐ろしいとまで言える着こなしの真骨頂はスーツスタイルから簡単に見てとることができる。一見、シアサッカーを使ったスーツをシンプルにコーディネートしているように感じるが、他とは一線を画すコーディネートになっている。靴下に注目していただきたい。通常シアサッカーにはローファーを合わせるのは鉄板の合わせ方だが、基本は素足履き、もしくはネイビーの靴下等で合わせるのが普通だろう。あえて、グレーの靴下で合わせる事で素足ばきでは出ない絶妙な抜け感を演出している。こういった小さなテクニックが鴨志田氏の真骨頂である。

 

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ブラウンは鴨志田氏が最も好む色合いといっても良いだろう。鴨志田氏の着こなしで目を惹くのはやはりネクタイだろう。ネクタイを”主役”にスーツを着こなせる人物はそういない。無理にネクタイを主役にしようとすると嫌でも悪目立ちしてしまうからだ。今回のコーディネートではブラウンと同じく暖色系のイエローを基調としたネクタイをセレクト。さらにタブカラーシャツを合わせる事でネクタイの結び目を極力小さく見せてネクタイの主張が強くなりすぎないようにも配慮している。見事なコーディネート力と言っても良いだろう。

 

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鴨志田氏のスーツを着こなしを見て皆様は何か気づいただろうか?ジャケットのボタンの付け方に鴨志田氏ならではの遊びが効いている。通常、2つボタンや段返りの3ボタンのジャケットでは”上”のボタンをつけるのが普通。あえて、”下”のボタンをつけることで胸元のボリュームを出している。胸板の薄い、日本人ならではの気の利いた遊びだ。こういった遊びが出来る様になるには20年、30年洋服と向き合ってきた者のみ出来る技術であり、楽しみの1つであるだろう。

 


柄物ジャケットの着こなし


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鴨志田氏はこういった同系色の合わせが非常に巧みだ。グレーの総柄のジャケットに負けない様、素材に表情のある、ニットタイとパンツを選択している。同系色のコーディネートでは色味に重点を置き、素材をおろそかにしてしまうことでコーディネートが薄っぺらくなってしまう方が多いが、ここまで素材と色味に計算性を感じ取れると”天晴れ”という言葉以外出てこない。こういった素材や色味の着こなし方を学習していくことでカジュアルな洋服を着こなす際にも役に立つだろう。

 

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鴨志田氏のルールの1つは”柄物ジャケットを着るときは他のアイテムは無地を合わせる事”といっても過言ではないだろう。柄物のジャケットを着てしまうと嫌でもジャケットが主役になってしまう。そこであくまでも他のアイテムを引き立て役に徹底させるのだ。そうする事で柄物ジャケットの魅力を最大限に引き出し”悪目立ち”させない様にする事が出来るのだ。

 


 

ボーダー×スーツ


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スーツにボーダーを合わせるのは難しいというのが本音。どうしてもマリンテイストが強すぎて、クラシックな雰囲気にマッチしないからだ。鴨志田氏のうまいところはブラウンで色味をまとめあげているところだ。ブラウンで色味をまとめる事で、ボーダー特有の海っぽさやガキっぽい雰囲気を一気に上品に格上げさせている。スーツを着崩す際には是非参考にしたい。

 


日本人でここまでコートを着こなす男はいない


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人間の肌から最も遠い、コートの着こなしは簡単な様で最もその人のセンスが出る。つまりはサイズ感がとても難しいのだ。鴨志田氏のコートのサイジングは完璧。程よく、動きが出る様に選ばれたサイジングは人の動きを邪魔する事はないだろう。即ち、エレガントな所作や姿勢を作り出す事が出来るのだ。コートを購入する際は普段着ているジャケットやニット、下に着る物をしっかりと持参して購入する事をオススメする。

 


完璧な小物使い


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お洒落な人ほど小物使いが上手いものだ。鴨志田氏は際立って小物の使い方に長けており、見ていて惚れ惚れする。この鴨志田氏のVゾーンを見て欲しい。大きく、クラシックなジャケットのラペルに対してネクタイは細く、スッキリしたもので合わせている。こうする事でクラシックな雰囲気を程よくネクタイで中和させてVゾーンのバランスを見事に保っている。

 

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ストライプのスーツにボーダーのソックス。この合わせを見た時に鴨志田氏の実力を思い知った。そして同時に真似したいと思わされた。鴨志田氏の着こなしの”遊び”は思わず真似したくなる。面白味をもたせつつシンプルな遊びでいやらしい雰囲気は一切でない。こんな通常合わせない様な柄合わせも長年洋服に携わっている鴨志田氏の真骨頂なのだろう。

 

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鴨志田氏が度々愛用している、このクラッチバッグ。使い込まれ年季が入っているがしっかりと手入れされているのかとても良い雰囲気にくたびれている。こういった皮ものは自分の年季とカバンの年季がマッチしている時に素晴らしくエレガントに見える事は言うまでもないだろう。

 


最後に・・・


鴨志田コーディネイト術、見習いたいところがとても多い。  しかし、もっと見習いたいのが、その笑顔だろう。明るく、楽しく、カッコいい。三拍子揃った素敵なファッショニスタ、それが鴨志田氏なのだ。

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