ファッショニスタ“中村達也”(BEAMS ビームス)着こなし術


BEAMS(ビームス) 中村達也


1963年 新潟市生まれ。 母の実家は羅紗屋(生地商)、父方の祖父は靴職人という環境に生まれる。 就職活動もせずに大学4年の秋にBEAMSでアルバイトを始め、卒業と同時に入社。 BEAMS SHIBUYA、BEAMS F 店長、BEAMS F バイヤーを経て、現在BEAMS F 、Brilla per il gusto、Demi-luxe BEAMS、EFFE BEAMSの4セクションを統括するクリエイティブディレクター。

”アイビー”に触れて育った、中村達也氏の着こなしは”トラディショナル”という言葉が本当に似合う。堅実的でありながらもトレンドを程よく取り込む嗅覚は流石のものだ。BEAMS(ビームス)がドレス、いわゆる綺麗目なイタリアファッションにおいて業界を牽引してきたのは中村達也氏の力はかなり大きいだろう。

BEAMS(ビームス)一筋でBEAMS(ビームス)を知り尽くす彼の着こなしから何を学べるのかお楽しみ下さい。

 

 


華美な装いは好まない。


引用

こういったシンプルで無駄のない着こなし程、洋服を着る『センス』が問われる。まず大事なのは”サイズ感”。身体に合う綺麗なラインはシンプルな着こなし程、その人を魅力的に演出してくれる。そして、次は色彩。中村達也氏の上手い所は、少し明るいネイビーのスーツに対しネクタイはスーツより濃いネイビー、そして足元のソックスはさらに濃いネイビーで靴はブラックを合わせる事で見事に色味のコントラストを演出している。一番肌に近い、シャツをサックスで合わせている点も計算高く、ブルー主体のコーディネートを完結させている。エレガントに見せるポイントになっている。

 


絶妙な色彩感覚


引用

本当に中村達也氏は俗にいう『トーンオントーン』の着こなしが上手い。それがスーツを着こなす上で、最もエレガントに見える事もしっかり理解している。Vゾーンをじっくり見てみるとタブカラーシャツにヴィンテージプリントのネクタイをしている。こういった、トレンドをしっかり取り入れる嗅覚は是非参考にしたい。

 

引用

ブラウンのトーンオントーン。茶色という色は中村達也氏の様な”良い歳の取り方”をしている男性によく馴染む。トーンオントーンは簡単に出来ると思われがちだが幾多もの条件をクリアした時に初めて綺麗に見せる事が出来る。このコーディネートで一番のポイントはパンツとストール。一番距離の遠いアイテム同士で似た様な色合いで合わせることはかなり有効な手段となる。しかし、バッグを含め全てのアイテムを茶とベージュの暖色系でまとめられているコーディネートは人の温かみさえも上手く表現する事が出来るだろう。

 


ネイビーのスペシャリスト


中村達也氏のコーディネートで頻繁に見かけるのはネイビーを中心としたコーディネート。彼の中でも大切な色の一つなのでしょう。綺麗に整えられた白髪と適度に日焼けした肌に良く馴染んでいます。この辺りは流石アパレルといった所だろうか。人に与える印象もとても良いはずだ。

 

引用

ネイビー×グレーといった定番の合わせながらもイタリアンテーラードに金ボタンを載せ替えた素晴らしいジャケットで合わせてる。どこか懐かしい雰囲気ながらもネクタイをベージュのレジメンタルネクタイで合わせる事によりアメリカらしいディティールにイタリアらしいカラーリングでバランスのとれたコーディネートを完成させている。

 

引用

アズーロ×マローネもお手の物。ネイビーのブレザーにデニムシャツを合わせ、アイテム毎に素材の雰囲気を変える事でVゾーンに奥行きを演出している。サングラスとシューズをブラウンで統一させる事でコーディネートを引き締める効果とホワイトパンツも絡まって足長効果も期待できるコーディネートとなっている。

 


シャツの襟出しも完璧!


引用

引用

シャツの襟出しコーディネートも上手く決めている。ポイントはシャツの襟の形。ボタンダウンや、レギュラーカラーのシャツで合わせる事が吉。この手のコーディネートはいかに”いやらしさ”を出さないかぎとても重要になる。その為のレギュラーカラーかボタンダウンなのだ。ホリゾンタルカラーカラーなどでは襟が広く開きすぎ、嫌でもいやらしい印象になってしまう。もちろん、髪型や醸し出す雰囲気もとても大事だ。中村達也氏の様な清潔感のある雰囲気を持っているほどシャツの襟出しは似合うだろう。

近年ジワジワと夏の風物詩になってきている、シャツの襟だしのコーディネートも中村達也氏の様にポイントを押さえる事でいやらしい雰囲気にならずコーディネートする事が出来るので是非参考にしていただきたい。


秀逸なVゾーン構築


Vゾーンはスーツスタイルの言うなれば”顔”いかに良いスーツを着てもVゾーンの構築を間違えてしまうと台無しになってしまう。しかしこのVゾーンほど、スーツスタイルやジャケパンスタイルで遊びやセンスを取り入れる所はないだろう。中村達也氏のVゾーン構築から学び取れ事は多いだろう。順に説明させていただく。

 

引用

Vゾーン構築をする際に意識する事は大きく分けて2つ。”柄の大きさ”と”色味”だろう。まずは柄の合わせ方を中村達也氏の着こなしから学びましょう。

このコーディネートでは間違いなくネクタイが主役だろう。大きなヴィンテージプリント調のネクタイは色味が鮮やかで綺麗だが主張が強い。そこで他のアイテムを無地の物を合わせても良いのだがあえてストライプシャツ(縦の柄)とチェックジャケット(横の柄)で合わせる事でネクタイが悪目立ちしない様に配慮している。つまり、柄合わせは同じ種類の柄を合わせてはいけないという事だ。裏を返すとこのコーディネートの様に柄×柄×柄で合わせても絶妙にキマるのだ。

 

引用

次は色味がの視点でVゾーンを見てみよう。ソラーロが綺麗なスーツ。しかしソラーロほど合わせるセンスを問われるだろう。このVゾーンでは間違いなくスーツが主役になる。こういった主張の強いスーツはネクタイは無地で合わせるのが味噌。素材のバランスを考えて中村達也氏の様にニットタイをチョイスするのが鉄板だろう。となると問題はシャツとチーフだが赤で統一させている。即ち色味を暖色系でまとめ上げる事でソラーロの色味を極限まで引き立てているのだ。

 

彼の色彩センスには度々圧倒される。一見すると落ち着いた印象で遊びが少ない様に感じるが緻密に計算され、最もエレガントに見えるポイントをしっかり抑えている。今後も彼の着こなしに注目していきたい。

 

 

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